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半世紀生きて・・・

みなさまこんにちは。

世の中は東日本大地震から10年…一色ですね。
毎年そんな時期になってしまいましたが、DGのSaoriとUZにとっては誕生日シーズンです。

とうとう半世紀生きました。
インドの伝統的なヴァルナ・アーシュラマ制度においては、ヴァーナプラスタ期を迎え「引退」の時期となります。
しかし現代ではそんな訳にはいかず、まだまだ頑張らねばなりません。(^-^;
とは言え、肉体的にはこの世から執着や関わりを減らし、精神的に生きていこうと思っています。
この大変な時代に微力ながら若い世代の応援やサポートが出来たら…
とも思っています。

今だからまだ間に合う。
より良い世界を次世代に…
それには若い世代の活躍と、何より僕ら大人の協力が必要です。

少年時代からスポーツに関わり、10代半ばから身体を鍛え出しました。
そして、20歳からフィットネスクラブで皆様の健康をサポートする仕事に就きました。
30代半ばからヨガを教えだし、40代半ばからヨガ哲学の講座(DG会)を開きました。
3年前からはキールタンの様な今までには無い取り組みにもチャレンジしつつ、今に至ります。

その間に多くを経験し、多くを学びました。

今でも「皆様が健康や幸せになるお手伝いをする。」と言う気持ちは変わりませんが、ヨガを志してから、「幸せ」についての考えは大きく変わりました。

「幸せ」とは何でしょうか?
「自分がやりたい事を出来れば幸せ」
でしょうか?
今の時代では誰もがそう思いますよね?
自分も若い頃は、そう信じて疑いませんでした。

しかし、その「自分のやりたい事」つまり自我(エゴ)の充足に躍起になると、周りと争い闘い続けなければなりません。

それは本当に幸せなんだろうか?
強いものがより多くを得る弱肉強食の様な世界で、平和は訪れるのだろうか?

というのは若い頃からの疑問でした。

個人が幸せを求めると誰かが不幸になる?
それは仕方がないこと?
なかなか納得する答えは見つかりませんでした。

近年、強いものが富む傾向は益々強くなって来ている様に思います。

ヨガでは、幸せの為に
「やりたい事ではなく、やるべき事に励みなさい。」
と説きます。
今時からすると、何だか前時代的で窮屈に聞こえますかね。
しかし、古い考えだと一蹴してしまっても良いのでしょうか?
これらの古臭く思える考えには実は深~い哲学があるのです。
単なる根性論ではないのです。

さて、やるべき事とは何でしょうか?

それを見つける事を「自分探し」というのでしょう。

しかし、その「自分探し」の為には人間とは何か?
を知らなければなりません。

個人がやるべき事の前に、人間がやるべき事。
この、「人としてのルール」(ダルマといいます)に則ったうえで、個人の「やるべき事」(スヴァダルマ)があり、その延長線上に「やりたい事」(カーマと言います)が続くのです。

この一本のラインを見つけた人は、
「やりたい事をやって生きている」
と、言うでしょう。
この人は賢者です。

それを聞きつけ、真似をする人が沢山います。
「やりたい事をやろう!それが人生だ!」
と叫ぶのです。
しかしこれは浅はかかもしれませんね。

「人間がやるべき事」を熟考する事なく「やりたい事」をやる人は、自我を満足させるだけで、本当の幸せには辿り着けないとヨガでは説いています。

では、人間がやるべき事とは?

「他の気持ちを察して、思いやりのある行動する事」

つまり「Ahimsa」(非暴力)です。

この大前提を忘れてしまうと、どんなにテクノロジーが発展しても、富を得ても、力を得ても、結果悪い方向に進むでしょう。
現代がその答えの様に見えます。

何をするにも、まず人間のダルマである「Ahimsa」を背景に考える事。
これを教育の柱にする事。

新しい技術開発もそれを最優先に考えて進んでいれば、こんな酷い世の中にはならないはずです。
人間は頭がいいんです。
動物搾取をしなくても、環境破壊しなくても、今より美味しい食べ物や快適な衣食住をすぐ提供出来る様になります。

ただそれぞれの我欲・自我(エゴ)が変えようとしないだけなんです。
今得をしている人たちが自分のことしか考えずに立場を死守してるんです。
それも巧妙な方法で・・・。
皆さん、気付いてますか???

人間はエゴに従っていたら破滅します。
もうその時は見え隠れしています。
新しい未来を選ぶのか、既存の世界に安住するか?
選ぶのは僕らなんです。
「じゃあ、どうやって選ぶの?」
と思いますか?
それは消費行動を変えることで可能です。

僕自身、ヨガに出会いAhimsaという考えを知り、少しづつ実践し、ヨガ哲学を学びAhimsaの真意を知るにつれ段々とヴィーガンになりました。

自我を満たす為に他の生き物を蹂躙し搾取することを続けている人間は、どんなに健康や美容、良い環境や富を手に入れても、どんなに良い人になろうとしても、幸せから遠ざかって行くのだろうと確信しました。

幸せって、独り占めするより皆んなで分け合った方が味わい深いんですよね。

自分1人の幸せより、皆んなで幸せ。
人間だけじゃなく他の命も幸せ。

自我を満たす幸福から
全てを満たす幸福へ…

そんな風に考えられる人々を増やす為にヨガは必要だな~としみじみ思っています。
そして、今後は益々ヴィーガンを目指す人達を応援しようと思います。

奪い合うのではなく、与え合うこと。

そんな風に生きられたら幸せだな…
と想いを新たにした誕生日です。

みなさまこれからもDG Ahimsa Yogaをよろしくお願い致します。

あっ、今日からDeep Grounding YogaからDG Ahimsa Yogaに変更しました。
まあ、今まで通り「DG Yoga」とお呼びください。(笑い)

# by uz-ni-chan | 2021-03-12 20:39 | Vegan

2020年もお世話になりました。

みなさまこんにちは。

現在名古屋は雪です。

今年は全人類にとって試練の年でしたね。
自分自身にとっても人生で一番大きな苦難となりました。
しかし、皆様の暖かさと優しさを感じた一年でもあります。
今、無事に年越しを迎えることが出来る自分は本当にラッキーだと思います。
この苦難にあって、心穏やかに前向きに居られたことはヨガの恩恵以外にあり得ないと、ヨガへの信頼を深めた年でもありました。

みなさまにとってはどんな一年だったでしょうか?

今年もあと少しですね。
年を越してもしばらくは我慢の時期が続きそうですが、「成る様になる!」と信じて心を強く保って生きていきましょう。

年末になり、我がAhimsa House を訪れて涙を流してお話をされ、スッキリして帰られた方が何名かみえました。
みんな必死で生きているんだなぁ・・・
と思うのと同時に、これらの方々を癒す役割を授かった自分の人生の役割を再確認する年末でもありました。

来年はより皆様にパワーを与えられる存在で居られるように、自分自身もパワーアップして皆様をお迎えしたいと思います。

今年も本当にお世話になりました。
苦しい時期、皆様の応援ほど力になるものはありませんでした。
改めてありがとうございました。

寒い年末年始になりそうです。
みなさま暖かくしてお過ごしくださいね。

良いお年をお迎えください。

来年お会いしましょう。

年始は、4日からスタートします。(4日は朝のレッスンのみ)
5日から通常通りとなります。


# by uz-ni-chan | 2020-12-31 15:28 | Yoga

ヨガって何だろう???11

みなさまこんにちは。
シリーズ11回目です。

先回アシュターンガについて書きました。
その順番についてのお話もしましたが、いかがでしたか?
ヤマ・ニヤマ・・・
もちろん大切です。
同時に始めると良いですが、殆どの方がアーサナ(ポーズ)からヨガの練習を始めますよね。

さて、そのアーサナ。
アーサナは生き物の数だけある…
などと言われます。
とても沢山ありますね。
その中から84種をシヴァ神が選んだ…
などの言い伝えもあります。
この体操のようなポーズはなんの為にするのでしょう?
一つは健康の為という説があります。
健康でなければ瞑想どころではありませんから。
しかし、過度な健康は求めません。
健康状態が集中の邪魔にならなければOKという感じでしょう。

しかし、そもそもアーサナは坐法という意味です。
それ自体が瞑想する姿勢ということですね。
つまり、どんな複雑でアクロバティックに見えるアーサナも瞑想の姿勢と言えます。

「アーサナは快適で安定していること。」
ヨーガスートラにあるアーサナの説明文です。
快適で安定…
アーサナは決して我慢大会ではなくエクササイズでも無いことが分かりますね。
そして、瞑想もじっと我慢して座っているのでも無いことが伺えます。

もちろん身体が硬過ぎると座る事も苦痛になりますのでストレッチの要素もありますが、
もし瞑想を目的とするなら、クッションや椅子を使ったってOKです。
パドマーサナ(結跏趺坐)を組めるように必死で練習するのは時間の無駄かもしれませんね。(笑)

適度な健康、適度な体力を身に着ける。
そして、安定と快適な姿勢を知る事がアーサナの目的と言えますね。

しかしそれだけでなく、アーサナから次の段階への練習は始まっています。
ヨガの練習は自分を知ること。
先ずは、自分の外観である肉体(目に見える身体)から観察の開始ですね。

では、また。

# by uz-ni-chan | 2020-10-12 15:31 | 初めてヨガ講座