ヨガ解剖学

こんにちは。
11月に入り、秋と言うよりは冬の気配を感じますね。
今年の冬は寒いのかなぁ・・・
寒いの嫌いなので。。。(^^;

さてさて、連続更新もあと一週間となりました。
今日のお題は、今流行り?!の「ヨガ解剖学」についてです。

解剖学についてのWSや、TTでの講義、その他いろいろをさせていただいた経験から思うことを述べさせていただきます。

ヨガにどの様に解剖学が活かされるのでしょうか???
ヨガのポーズを身体活動としてのみ考えてみましょう。

先ず、動作分析です。
例として「トリコーナアーサナ」(三角のポーズ)をあげてみます。
右に身体を倒す側を説明します。

下半身から・・・
右股関節・・・外旋・外転
右膝関節・・・伸展(動かず)
右足関節・・・底屈
左股関節・・・内旋(ほとんど無い場合もあり)・内転(外転もありえます)
左膝関節・・・伸展(動かず)
左足関節・・・内がえし(足首は複雑なのでざっくり書きました)
体幹部
腰椎・胸椎・・・右側屈・左回旋(下肢の柔軟性によってはほとんど起こりません)
頸椎・・・左回旋
上肢
肩関節・・・外転(肩甲骨は省きます)
※膝は動きが無いので書く必要のない所ですが、「曲げない」という意味合いも込めて書きました。
※上肢の運びはコツとしての動きはありますが、目的と違うので省きます。

すごく大雑把ですが・・・
動作分析はこんなもん。

そこに、筋肉の働きを入れます。
これが、厄介なんです。

ヨガポーズと言うのは、目的を達成する動作ではなくて、姿勢のホールド自体が目的になります。
ですので、その人の特性によって中身は全然変わってくるのです。
(目的を達成する動作と言うのは、「走るための脚の動き」とか、「バッティングの為の動作」など・・・)

確実に伸びそうな所としては?
右脚の内転筋群とハムストリング(大腿屈筋群)でしょうか?
つまり、右の腿内側と裏側です。
しかし、これも怪しいものです。
左股関節の外転・外旋筋群(お尻の横)が極度に硬いとほとんど骨盤が傾かず、あまり伸びない可能性があるのです。(結構多いです。)

では、左の腰方形筋や腹斜筋群はどうでしょう?
つまり、左体側です。
これも、股関節の柔軟性があると、体幹はほとんど真っ直ぐのままだったりします。
(意識的に動かすのは別です。)

身体が硬い人は倒していっても、筋肉や関節の硬さで勝手に止まります。
が、柔らかい人は下に添えた手で支えるか、体幹の力で姿勢を支える必要が出てきます。

こんなに、基本的なポーズでも、
「このポーズは解剖学的にこんな機能を使います。」
とは一概に説明できません。
個人的に見て言う事は可能ですが・・・

ここで、トレーナー目線として説明を続けます。
もし、ある写真の例(見本)があり、それと同じ形にする事をベストとするとします。
(かなりヨガとしては逸脱していると解っていながら進めます。)

クライアントを先ず観察します。

その人の何処がどの様に動かないから、見本と同じにならないのかを分析します。
そして、その原因を導き出したら、個別に強化するエクササイズを考案します。
もし、ヒップ外が硬いならそれを柔らかくするストレッチを・・・

さらに、その人の特性を考慮します。
場合によっては代替案を提示します
例えば、手が短いから地面に手が着かないなら足首を持つなど。
(ルールが許す限りの方法でいろいろ・・・)

もし、目的が「見本の様に美しく見える」ならばその人の特性上一番美しく見える方法を、
目的が「見本の様に楽にホールドする」ならその人の特性を考慮し楽に保てる方法を見つけ出し提案し、一緒に取り組みます。
トレーナーはあらゆる手段で可能性を追及しますが、非常に合理的でもあります。
もし、目的に到達することがクライアントに向いていないならば、別の方法を提案する可能性すら視野に入れます。
(例えば、サッカーは向いてないから野球の選手になったら???みたいな提案)

でも、これは「見本に近づくこと」を目的とした場合です。
これは、ヨガではないですよね???
ポーズ見本に近づく事をヨガだとするなら、UZ的には、世の中ヨガに向いてない人だらけです。。。(^^;

ポーズを解剖学的に説明する事は非常に個人的な事だということを知ってほしいのです。
「このポーズはここに効く」
「このポーズはここを伸ばす」
と書いてはあっても個人差があることを忘れないでください。
どんなに説明書に書いてあっても、自分は伸びなければ伸びてないのです。
説明する側も押し付けにならない様に注意して下さい。

解剖学をするより先ず、大切な事は、
「感じる力をつけること」
「正確に動けるようになること」
「見る目を養うこと」
です。
この3つをしっかりとトレーニングする事で、やっと解剖学が活きてきます。
先に知識や固定観念を植え付けると、上記の能力を養う害にさえなるのです。


ヨガでは「個人」を尊重します。
周りと比べません。
一つのポーズは自分と向き合うためのテーマだと思うのです。
もし解剖学を勉強するなら、
「人は同じように見えてそれぞれ違うんだ!?」
って事を知ってほしいのです。

そのうえで、先ほど書いたような動作分析が出来るようになってください。
関節の動き、筋肉の起始・停止などが解れば、解決策は自ずと解るようになります。
決して、「このポーズはここを伸ばします。」「このポーズはここを鍛えます。」
を鵜呑みにしないでください。
あえて言うなら、
「このポーズを”この様に”取り組むならば、ここを伸ばす効果を高められます。」
と、”この様に”の所に「解剖学」などの知識を入れてほしいのです。

「ヨガ解剖学」
とても難しい分野です。
ストレッチや機能改善に重きを置くなら、ヨガポーズから離れて違うポーズにした方がいいものが沢山あります。
実際、欧米ではその様に取り組んでいるところが沢山あります。
アイアンガーヨガもその一つと言えます。
それを、ストレッチやリハビリと言わずにヨガと言うのは、その取り組み方の背景にヨガ哲学があるからです。
つまり、ここでも哲学なんです。
「ヨガ解剖学」は、
ヨガのポーズを解説したり、効率よく出来るようになるための解剖学(それは普通の解剖学です)ではなく、ヨガを学び実践した人がヨガ的視点に立って提案する解剖学だと思います。

是非目的を見失わない様にして下さいね。

今日は非常に専門的で申し訳ありませんでした。

では、明日。。。


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by uz-ni-chan | 2013-11-06 18:27 | 一ヶ月更新2013
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