ありの〜♪ままの〜♪  でいいのか?!

こんにちは。
姿勢について、毎日更新しています。
昨日は背骨のリズムについて、書きました。

しかし、勉強すると、
「それが正解!」
と思い過ぎ(固定観念が出来る)身体はそうじゃないと言っていても、無理やり思いこむ人も出てきます。

逆に、今までの癖や、今現在のやり易さばかりに拘り、素直に聞けない人も登場します。
どちらも、本質を捉えていません。

自分が行っている事は、学習で作られた動作か?それとも人間が持った普遍的な動作か?
これを知るには、繰り返しの練習しか無いと言えます。

根性論ではなく、「考えずに動ける様になるまで繰り返す」事は、動きの本質を見極めるのには必要です。
そう言う意味では、「1000本ノック」は理に適っているとも言えますね。

問題は指導者が、根性論ではない繰り返し練習の意味を説明できるか???
に掛かっているのではないでしょうか?


前置きはこのくらいにして、
今日は、姿勢作りから脱線して、少しネタをお話します。

昨日のブログは、顎を引くと胸が上がる、顎を上げると胸が下がる・・・
というお話でしたね。

それは、背骨の作りと筋肉などの繋がり、という構造上の問題でした。

それ以外にも、顔の向きには大切な働きがあります。
人間を含め動物は脳を納める頭の位置を基準に動きます。
その為、顔の向きや頭の位置で、「反射」的な動きが起こります。
今日はその反射について・・・

その反射(原始反射)の多くは乳幼児期に消えますが、学習を超えた紙一重の局面ではその動きが起こる可能性は十分に考えられます。
例えば、パニックの時。
例えば、限界を超えたパフォーマンスを発揮している時。

実際に、その動きを上手く活用したり、制御する事でパフォーマンスをあげる取り組みをしている、スポーツ選手や芸術家は沢山いるようです。

ほんの少しだけ、その原始的な緊張性頸反射をご紹介します。
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この図は、首の動きに対する四肢の反射を現しています。

左の2人は対称性緊張性頸反射といい、
顎を引くと腕が曲がり、脚が伸びます。
顎を上げると腕が伸び、脚が曲がります。

右端は非対称性緊張性頸反射といい、
左に向くと、右腕・脚が曲がり、左腕・脚が伸びます。
反対も同じくです。
仰向けの赤ちゃんを観察すると、よく見られる動きです。
注:実際に動きやすい方法とは違います。
時に、動きやすい方法と勘違いされたのか、反対(つまり、顔が向いた方が曲がる)の紹介になっているものを多数見かけました。
ご注意下さい。


乳幼児の発達に必要な動きとも言えます。
例えば、ハイハイする時一生懸命に顔を上げる事によって腕が伸びる・・・など。

しかし、この反射は力みの原因ともなっています。

ヨガのアーサナでも初心者はこの反射が抜けきらない例が度々見られます。

ダウンドッグで腕を伸ばそうと必死になり、顎が上がって首の力が抜けない、
コブラで顎上げ過ぎて腕が突っ張る、
捻じりのトライアングルやサイドアングルで振り向いた側と反対の膝や肘が曲がってしまう、
などは、もしかしたら反射が動作を邪魔をしている例かもしれませんね。(他の要因が多いので断言は出来ません。)

首の反射以外にも、脳や神経の関連か、反射の様な動きは力みを生みます。

足指を広げると、手の指も広がったり・・・(^^;
はその典型的な例かもしれませんね。

とするなら、初心者のうちは、意識的に先生の声を聴き、注意深く身体を動かす事の大切さが分かりますね。
初心者のぎこちない動きは、反射という本能に制御されています。
再教育が必要という訳です。

しかし、この反射、全て悪い訳ではありません。
指導時にこの反射を使う場面もあります。

例えば、ハンドスタンド・・・

つまり逆立ちです。

指導者は両手の間を見て!!!
と言いますよね???
あれは、正に
「顎を上げて腕を強く伸ばせ!!!」
と言っているのです。
やった事ある方は壁に向かって逆立ちの練習する時を思い出して下さい。

しかし、困った問題も起こります。
初心者はパニックになるので、脚にも強く反射が出て、膝が曲がったりするのです。
安全上、腕を伸ばす事、又女性は腕力が弱いので腕の出力に重点を置いて指導しますが、
反射の良い例と悪い例が同時に出る典型的な状態とも言えます。

上級者になれば、顔の向きに関係なく、腕をしっかりと伸ばせます。
つまり、赤ちゃんが動作を覚えていくように、新しい動作を習得する場合は、
本能的な反射から始まり、それを消していく練習とも言えるのです。
すると、動きがスムーズになります。

しかし、

更に上級者になると、より力がいる時に、積極的にまた反射の動きを加えたりしています。
学んだ事への、執着や拘りはいけません。

ありの〜♪ままの〜♪
は練習を積んだ人にだけ通用するセリフかもしれませんね。

つまり、乳幼児と同じく動作習得の順序があるのです。

①反射で動く
②反射に支配されない様にスムーズに動く
③必要な時に反射を使って更に高次元で動く


という順序です。

これは、DGのアーサナの練習手順、

①一先ず指示を聞きながら動いてみる。
 (周りを見ずに動くと思いっきり癖や反射が出ます。)
②指示を忠実にトレースする様にアーサナをする。
 (ここには持論や快・不快の感情は入れません。反射を消します。)
③自由にのびのびと表現する様にアーサナをする。
 (初めから好き放題するのとは、本質的に違います。)

となるのです。

つまり、もしこれらを理解していなければ、初級者は上級者の真似をしても、何の意味も無いのです。

「周りを見るな!!!」
としつこく言うには、こんな理由もあるのです。(それ以外にも沢山理由はありますが・・・)



自分の行動は、本能か?学習による思い込みか?
どちらが正解ではありません。
どの様に活用するか???

ただ、自分の動きの中に、こんな秘密が隠れている事を知っておくのも悪くはないでしょう。。。

さあ、練習練習。。。

顔の向きを少し変えるだけで・・・
基本ポーズでも退屈する暇なんてないんですよ!!!

今日は割と専門的なお話でした。。。

今まで下半身中心でしたが、
そろそろ、上半身にも話題が進みます。
お楽しみに!!!

では、また。
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by uz-ni-chan | 2014-11-11 16:09 | 姿勢について
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